神奈川県・湯河原町。温泉地として名高く、豊かな自然に囲まれたこの町に、心と身体の両面から患者さんを支える療養型病院「湯河原中央温泉病院」があります。
看護の現場でも、この土地ならではの環境を活かしたケアが日々実践されており、なかでも院内の温泉を活用した入浴介助は、患者さんにとって楽しみのひとつになっています。
今回は、そんな湯河原で看護部を束ねる看護部長に、湯河原中央温泉病院の魅力や、看護への想い、働く環境について伺いました。
自然と人の温かさに触れながら、看護師として、そして人として成長できる場所。
その言葉の意味を、きっと感じていただけるはずです。
看護部長:
私は湯河原出身ではありませんが、結婚を機にこの地に住むようになりました。当院の魅力のひとつは、温泉地ならではの恵まれた環境です。院内にも温泉が湧き出しており、週2回の入浴介助では、患者様に大変喜ばれています。広々とした浴室で、ストレッチャーを使用しながら安全かつ快適に温泉の湯を楽しんでいただけるよう、看護師とスタッフが協力して丁寧にサポートしています。安心して湯船に浸かっていただくことはもちろん、リラクゼーションの提供にとどまらず、全身観察や必要な処置を行う貴重な機会としています。温泉の効果により褥瘡の治癒が早まり、処置の成果も向上しています。
入浴介助は看護師だけでなく、多職種が連携してチーム全体で取り組んでいます。この取り組みは、患者様一人ひとりの生活の質を向上させることを目的としており、患者様からも「気持ち良かった」「もっと長く入っていたい」といった嬉しい声をいただいています。入浴中には病棟でシーツを新しく整え、心身ともにリフレッシュできる環境を整えています。このように、私たちは日々のケアを通じて患者様の生活に寄り添い、安心と快適さを提供することを大切にしています。
また、湯河原という土地そのものも大きな魅力です。湯河原は美しい自然と温暖な気候に恵まれた町で、相模湾の壮大な眺望や、四季折々の風景を楽しめる幕山梅林、星ヶ山のさつきの里などが広がっています。春には満開の梅の花が咲き誇り、夏には青い海と山々の緑が映え、秋には紅葉、冬には澄んだ空気と静かな海の景色が心を癒してくれます。
さらに、湯河原は温泉地としても歴史が深く、多くの文豪や芸術家が湯治に訪れた場所でもあります。温泉街には趣のある旅館やカフェが点在し、休日には散策を楽しむことができます。自然と歴史が調和したこの土地で働くことは、日々の生活に癒しと活力を与えてくれます。
そして、湯河原といえば全国的にも有名なラーメン店「飯田商店」も忘れてはなりません。地元の人でもなかなか予約が取れない人気店で、私もまだ行けていないのですが(笑)、こうした地域の魅力も湯河原で働く楽しさの一つです。
看護部長:
当院は療養型病院であり、高齢で長期入院される患者様が多くいらっしゃいます。そのため、一人ひとりの患者様とじっくり向き合い、深い信頼関係を築くことができます。ターミナルケアや看取りの経験を通じて、人生の最終段階にどのように寄り添うべきかを学び、自分自身の成長にもつながる貴重な経験が得られます。
看護師としての成長は、知識や技術の習得だけではありません。患者様との日々の関わりの中で、人間的にも大きく成長できる環境がここにはあります。例えば、ある患者様が自ら進んでタオルを畳んでくださったことがありました。その時、私たちは「ありがたいな」と感謝していましたが、その患者様が冗談交じりに「お手伝いしているんだから、何かもらってもいいんじゃない?」と言われたのです。この言葉には、「働きたい」「役に立ちたい」という人間の本質的な意欲が表れていました。私たちは患者様を単なる受け身の存在として見るのではなく、一人の尊厳ある個人として接することの大切さを改めて学びました。
看護部長:
当院では、教育委員会を設置し、新人教育やスキルアップのための研修を定期的に実施しています。また、院外研修費の支援も行っており、看護師のキャリアアップを積極的にサポートしています。しかし、私たちが最も重視しているのは、単なる知識や技術の習得ではなく、人間としての成長です。看護は「生涯学習」とも言われますが、それは勉強だけにとどまらず、多様な経験を通じて人間的に成長することが大切だと考えています。
看護師としての専門性を高めることはもちろん重要ですが、患者様との日々の関わりの中で学ぶことも多くあります。私たちは、患者様と向き合う中で得た気づきや経験を大切にし、それを看護の質向上に生かしています。
看護部長:
当院は療養病棟で、看護師と看護補助者の配置人数が決まっています。医療病棟では20対1、介護医療院では6対1、介護職は4対1で配置しています。夜勤は2交代制で、看護師1名と看護補助者1名が担当しています。急性期病院とは異なり、入院期間が長いため、患者様一人ひとりとじっくり向き合うことができます。
また、当院は働きやすさにも配慮しています。1時間単位で有給を取得できるため、お子さんの授業参観や急な用事にも柔軟に対応可能です。実際に多くのスタッフが子育てと仕事を両立しながら活躍しています。通勤時間も短く、何かあったときにはすぐに家に戻れる安心感があります。地域の人々との交流も深く、職場内でも自然と支え合う雰囲気が生まれています。
看護部長:
私たちは、倫理感を持ち、患者様に寄り添った看護ができる方を求めています。看護師としての専門性を高めるだけでなく、人間として成長し続ける姿勢を大切にしています。新卒や経験が浅い方でも安心して働ける教育体制を整えていますので、安心してご応募ください。
看護部長:
当院では、働く方の事情に合わせて柔軟な勤務時間を提供しています。急性期を過ぎた方や家庭での介護が困難な方に寄り添った看護をしたい方、そして患者様との深い関わりを通じて自分自身も成長したいと考えている方、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。湯河原中央温泉病院での経験は、あなたの看護師としてのキャリアだけでなく、人としての成長にもつながるはずです。お待ちしています。
湯河原中央温泉病院では、自然豊かな環境の中で、患者様一人ひとりに丁寧に向き合いながら、看護師として、人として成長できる環境があります。
看護の原点に立ち返り、患者様の人生に寄り添う喜びを実感したい方、地域に根ざした医療に関わりたい方――。
温泉の恵みと人の温かさに包まれたこの場所で、私たちと一緒に、あなたらしい看護をはじめてみませんか?
まずはお気軽にお問い合わせください。あなたとの出会いを、心よりお待ちしています。